初めて実印をつくる方に向けての相場

実印とは印鑑登録制度に基づき役所に登録した印鑑のことで、不動産や自動車を購入する際やローンを組んだり遺言書を作る際にも必要となります。重要な書類に使われることから、簡単に偽造が出来ない印鑑を登録する方が多くいらっしゃいます。一生使うものになるため、劣化したり破損しにくい素材で作られ、偽造を難しくするために一つ一つ職人さんが手彫りで作り上げたものが利用されてきました。男性では多くの場合フルネームで作成しますが、女性では結婚によって姓が変わることがあるために、最初から姓は使わずに名前だけの印鑑を作る場合もあります。いずれにしろ大切なものですので、紛失したり破損したりしないよう管理に配慮が必要です。最近では通販で購入する方も増えてきています。スキャン技術の向上で、いくら複雑な形の印鑑であっても簡単にコピー出来てしまいますし、印鑑登録カードや証明書と揃わなければ印鑑単体では効果が発揮出来ないからです。通販を利用すればこれまでよりずっと手軽な値段で入手可能です。

実印の相場はどれくらいでしょうか

つくる方法は大きく2種類あります。店舗で購入するか通販を利用するかです。価格よりも高級感や品格に重きを置かれる場合は店舗を利用するとよいでしょう。素材は最高級の象牙、丈夫でスタイリッシュなチタン、最近人気の黒水牛、琥珀などが主なものです。グレードや手彫りか否かでも違いますが、象牙やチタンを利用する場合は1万~1.5万ほどが人気です。黒水牛では4000円弱でつくれます。コストパフォーマンスでは黒水牛が圧倒的に人気ですが、耐久性ならチタン、最高級の高級感や品格を求めるなら象牙ということになるでしょう。通販の場合は、素材に拓(アカネ)、薩摩本拓、彩樺、黒水牛、オランダ水牛などを使って費用を抑える工夫がされています。大きさや素材、グレードによって様々ですが、1000円前後から作れるものもあります。手彫りで最高級の薩摩本柘のものでも4000円弱でつくれるところも有ります。

日本人なら知っておくべき象牙印鑑の問題点

象牙は日本やアジアで、最高級の印鑑として重宝され使われてきました。象牙は耐久性にすぐれ欠けることはまずありません。キメが細かいので複雑な文字を多く刻むのに適しています。またその模様の美しさも魅力の一つです。象牙とは当然ゾウの牙です。高級な印鑑ですと一本の牙から数本しか作れません。日本でもてはやされ高額に取引されるため、アフリカではゾウが乱獲され規制しても密猟が絶えることはありません。ワシントン条約での規制も厳しくなり日本国内でも象牙を扱う業者の届け出が義務化されていますが、貴重なものになればなるほど、さらに密猟者は増えるのです。日本人が象牙をありがたがっている陰で、ゾウが沢山死んでいることを私たちは自覚すべきではないでしょうか。印鑑をつくる際には今起こっているこうした問題についても知っていただきたいと思います。